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建築の知識アドバイス

専門家のアドバイス
佐川 旭

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建築の知識
アドバイス

一級建築士
株式会社 佐川旭建築研究所
佐川 旭

2023年5月号

家づくりの「心」を「かたち」に、具体例を交え心の家づくりを解説した一級建築士のアドバイスです。

住まいの心地よさは中間領域にあり

「中間領域」ってなんですか?

中間領域で空間に柔らかさをつくる

中間領域をつくるために注意すべき5つのポイント

玄関アプローチに植栽スペースを設けることで、動線に一呼吸をつくる。さらに室内のリビングダイニングから緑が見える工夫、プライバシーをつくる役割も果たす。

室内床とデッキ或いは庭とのレベル差を小さくすれば、室内外の連続性が増して広く感じられる。デッキなどの奥行き寸法は1.5m前後あるとより有効に使える。

南側は人通りが多いのでプライバシーを確保するために、敢えて南側を閉じる。夏・冬の太陽高度を考えながら採光・通風も十分に検討する。

土間空間を吹抜けと組み合わせると高さ方向に開放感が生まれる。その結果、屋内はより外的な雰囲気になる。

窓台の高さと奥行き30cm程度の腰掛けをつくることで、窓辺はより身近なスペースとなる。

室内にいても緑を感じられるスペースをつくりたい。通風、温熱、視線、照明などに配慮しながらつくることは可能です。ただ、植えられる植物(ヤブツバキ、アオキなど)に制限があります。

佐川からのアドバイス

※本コンテンツの内容は、記事掲載時点の情報に基づき作成されております。

佐川 旭Akira Sagawa一級建築士

株式会社 佐川旭建築研究所 http://www.ie-o-tateru.com/

「時がつくるデザイン」を基本に据え、「つたえる」「つなぐ」をテーマに個人住宅や公共建築等の設計を手がける。また、講演や執筆などでも活躍中。著書に『間取りの教科書』(PHP研究所)他。