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2008年5月号

不動産市況や業界動向などの旬な情報を記載したコラムです。

住宅に対する価値観の日米の違いは?

米国人は、住宅を有利な「投資対象」として見ている。

日米の住宅に対する価値観の違い (%)

  日本 米国
家は経済的な財産・資産である 83.5 90.7
家は便利な機能で快適な生活を助ける道具である 90.2 89.3
家は資産として有利な投資対象である 37.1 87.2
家は持ち主の個性やセンスを表すものである 74.1 86.2
家は一人前の大人の甲斐性として持つべきものである 57.0 79.4
家は友人や仲間を招いて交流する場である 65.0 78.2
家は災害や犯罪から身を守る避難場所である 78.3 77.8
家は収入やステイタスを表すものである 56.0 72.1
家は家族の思い出を刻むものである 88.8 71.1
家は夫婦の愛の巣である 76.9 70.6
家は仕事や遊びのための活動拠点である 75.8 63.0
家は仕事の疲れを癒す休息場所である 95.3 55.4
家は家族が団欒する場所である 95.0 54.1
家は街や地域の価値を作る公共資産である 44.3 51.7
家は子や孫に遺すべき財産である 38.4 45.4

※リクルート住宅総研データより

データは、20歳以上で持ち家を所有し、日本の首都圏(1都3県)か米国のカリフォルニア州に住む世帯主または配偶者を対象に、「住意識」についてインターネット調査をした結果である。昨年12月にリクルート住宅総研が、調査を実施した。
調査内容は「家の価値観」に関する複数の項目について、「あてはまる」と答えた人の割合を日米で比較している。
この調査結果を見ると、日米で大きく違っているのは、「家は資産として有利な投資対象である」という項目である。米国では約9割の人がそう考えているが、日本では4割以下となっている。つまり、日本では「家族が団欒する場所、疲れを癒す場所」としての意識が強く、「投資対象」としての意識が薄いのである。
しかし、人生最大の買い物となる住宅の購入に際しては、米国人のように「将来の資産価値がどうなるのか」といった視点も大切である。

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