住宅に対する価値観の日米の違いは?
米国人は、住宅を有利な「投資対象」として見ている。
日米の住宅に対する価値観の違い (%)
日本 | 米国 | |
---|---|---|
家は経済的な財産・資産である | 83.5 | 90.7 |
家は便利な機能で快適な生活を助ける道具である | 90.2 | 89.3 |
家は資産として有利な投資対象である | 37.1 | 87.2 |
家は持ち主の個性やセンスを表すものである | 74.1 | 86.2 |
家は一人前の大人の甲斐性として持つべきものである | 57.0 | 79.4 |
家は友人や仲間を招いて交流する場である | 65.0 | 78.2 |
家は災害や犯罪から身を守る避難場所である | 78.3 | 77.8 |
家は収入やステイタスを表すものである | 56.0 | 72.1 |
家は家族の思い出を刻むものである | 88.8 | 71.1 |
家は夫婦の愛の巣である | 76.9 | 70.6 |
家は仕事や遊びのための活動拠点である | 75.8 | 63.0 |
家は仕事の疲れを癒す休息場所である | 95.3 | 55.4 |
家は家族が団欒する場所である | 95.0 | 54.1 |
家は街や地域の価値を作る公共資産である | 44.3 | 51.7 |
家は子や孫に遺すべき財産である | 38.4 | 45.4 |
データは、20歳以上で持ち家を所有し、日本の首都圏(1都3県)か米国のカリフォルニア州に住む世帯主または配偶者を対象に、「住意識」についてインターネット調査をした結果である。昨年12月にリクルート住宅総研が、調査を実施した。
調査内容は「家の価値観」に関する複数の項目について、「あてはまる」と答えた人の割合を日米で比較している。
この調査結果を見ると、日米で大きく違っているのは、「家は資産として有利な投資対象である」という項目である。米国では約9割の人がそう考えているが、日本では4割以下となっている。つまり、日本では「家族が団欒する場所、疲れを癒す場所」としての意識が強く、「投資対象」としての意識が薄いのである。
しかし、人生最大の買い物となる住宅の購入に際しては、米国人のように「将来の資産価値がどうなるのか」といった視点も大切である。