定期借地権付住宅はどうなっているの?
地価の下落もあって土地の購入が容易になり供給が細っている。
供給数 |
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グラフは、国土交通省が全国の定期借地権付住宅(持家)の供給実績について調べたものである。
バブルが崩壊したとはいえ、まだ地価の高かった93年に登場した定期借地権付住宅だが、01年の5,784戸をピークに毎年減少を続けている。
その原因としては
(1)土地を貸す地主にとって、定期借地権での土地活用よりも、低金利を背景としたアパートなどの賃貸住宅の建築の方が収益的に有利になった。
(2)減損会計の導入等により、好立地の場所に広大な土地を持つ法人が、所有して貸すよりも売却を選択するようになった。
(3)買い手にとっては、地価の下落と低金利の住宅ローンとで、住宅の購入が容易になった。
(4)金融機関が、その再編や統合等により、定期借地権融資に消極的になった、ことなどが挙げられる。
中古住宅として流通(売買)しにくいといった課題もあり、差別化された商品でないと消費者の関心を惹かなくなっている。