「祇園祭」は7月1日の「吉符入り」に始まり、「くじ取り式」(2日)、「宵山」(16日)、「山鉾巡行」(17日)、「神輿洗」(28日)…と約1か月間続く。写真は大正期のもので、「四条通」に「市電」が走っていた頃の山鉾巡行前の風景。「市電」と鉾のサイズが比較できる1枚である。【画像は大正期】
「京都三大祭り」は、春の「葵祭」、夏の「祇園祭」、秋の「時代祭」と、開催の季節が分かれている。中でも、この「葵祭」は『源氏物語』にも記載がある王朝貴族の祭りである。毎年5月15日に行われている(雨天順延)。【画像は明治後期】
1895(明治28)年に「平安神宮」が創建されて、この「時代祭」が始まった。「明治維新」から江戸、安土桃山…平安時代、延暦時代までの時代風俗に身を包んだ人々が、「都大路」を練り歩く行列が見どころ。毎年10月22日に行われている(雨天順延)。【画像は昭和戦前期】
「今宮神社」の「やすらい祭」、「鞍馬神社」の「火祭」とともに、「京都三大奇祭」とされている「牛祭」は、国宝の弥勒菩薩半跏像で知られる祭りで、牛に乗った「摩多羅神」が寺内を巡る。古くから旧暦9月12日に行われ、近年は10月12日に開催していたが、牛の調達の問題により現在では不定期の開催となっている。【画像は大正期】
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