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古都を彩る三大祭と奇祭


「祇園祭」(「八坂神社」) 京都の暑い夏を彩る、ロングランの催し MAP __(八坂神社)

「祇園祭」は7月1日の「吉符入り」に始まり、「くじ取り式」(2日)、「宵山」(16日)、「山鉾巡行」(17日)、「神輿洗」(28日)…と約1か月間続く。写真は大正期の「四条通」で、「四条烏丸交差点」の西側から東方向を望んでいる。右の大きい建物は交差点の北西角にあった「鴻池銀行 京都支店」。山鉾巡行前の風景で、「市電」と鉾のサイズが比較できる1枚となっている。【画像は大正期】

「葵祭」(「上賀茂神社」「下鴨神社」) 三勅祭のひとつは、春の観光シーズンに MAP __(上賀茂神社)

「京都三大祭り」は、春の「葵祭」、夏の「祇園祭」、秋の「時代祭」と、開催の季節が分かれている。中でも、この「葵祭」は『源氏物語』にも記載がある王朝貴族の祭りである。毎年5月15日に行われている(雨天順延)。写真は明治後期の「葵祭」の様子。行列が「葵橋」を渡っており、「賀茂川」の河原(当時は水量が少なかった)から多くの見物客が見上げている。撮影場所は「賀茂川」の右岸、「葵橋」の北西側で、写真左が上流(北)方面となる。現在の「葵祭」の行列は「葵橋」ではなく「出町橋」を渡っている。
MAP __(葵橋)【画像は明治後期】

「時代祭」(「平安神宮」) 王朝の雅を再現、「平安神宮」に続く MAP __(平安神宮)

平安遷都1100年に当たる1895(明治28)年、「平安神宮」が創建されるとともに「時代祭」が始まった。「明治維新」から江戸時代、安土桃山時代…平安時代、延暦時代までの時代風俗に身を包んだ人々が、「都大路」を練り歩く行列が見どころ。毎年10月22日に行われている(雨天順延)。写真は昭和戦前期、「烏丸通」を行く行列で、左の煉瓦の建物は烏丸三条南西角に1906(明治39)年に竣工した「第一銀行 京都支店」(辰野金吾氏設計)。1999(平成11)年に取り壊されたが、2003(平成15)年に外観が復元された。現在は「京都銀行 三条支店」が仮店舗として使用している。
MAP __(京都銀行 三条支店)【画像は昭和戦前期】

「牛祭」(太秦「広隆寺」) 「広隆寺」の夜祭、「京都三大奇祭」のひとつ MAP __(広隆寺 楼門)

「今宮神社」の「やすらい祭」、「鞍馬神社」の「火祭」とともに、「京都三大奇祭」とされている「牛祭」は、国宝の弥勒菩薩半跏像で知られる祭りで、牛に乗った「摩多羅神」が寺内を巡る。古くから旧暦9月12日に行われ、近年は10月12日に開催していたが、牛の調達の問題により現在では不定期の開催となっている。写真は大正期、「広隆寺 楼門」前での撮影。【画像は大正期】

写真は現在の「広隆寺 楼門」。手前の道路には京福電気鉄道嵐山本線(嵐電)が通る。


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