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名所に映える四季の彩り


春「嵐山の桜」 桜花に彩られた「渡月橋」 MAP __

京都には桜の名所が多く、市民ひとりひとりがお気に入りのお花見の場所をもっている、といっても過言ではない。「円山公園」「清水寺」「哲学の道」「仁和寺」…。そのひとつとして、京都観光の人気スポット、「嵐山・渡月橋」の桜も挙げられる。

写真は明治後期の撮影で奥の橋が「渡月橋」、手前の橋が「渡月小橋」。【画像は明治後期】

写真は現在の「桂川」と「渡月橋」。風光明媚な嵐山一帯は、京都の観光地の中でも特に人気がある。

夏「鴨川の川床」 川遊び・夕涼み、庶民の楽しみ MAP __

京都の夏の風物詩「川床(かわどこ・ゆか)」は、安土桃山時代の頃より始まり、江戸時代に盛んになったといわれる。「鴨川」においては、浅瀬や河原・中州に「床机」が置かれたほか、川岸の料理店から高床が張り出され、夕涼みを楽しむ人で賑わった。

写真は明治後期の「鴨川の川床」。浅瀬や河原・中州に「床机」が並べられているほか、川岸にある先斗町の花街などの料理店から張り出された高床式の「納涼床」が見られる。写真中央に架かる橋は、現在は姿を消した「竹村屋橋(車道橋)」。現在は先斗町でこの橋の痕跡を見ることができる。【画像は明治後期】

「鴨川」での「床机」は大正期に禁止されており、現在は夏季に仮設される高床式の「納涼床」で夕涼みを楽しむことができる。

秋「通天橋の紅葉」 紅葉の海を渡る、「東福寺」の名橋 MAP __

「臨済宗東福寺派」の大本山「東福寺」。室町時代以降「臨済宗」の「京都五山」の一つにも数えられている。境内には国宝の「三門」のほか、多くの伽藍(がらん)や塔頭(たっちゅう)が見られる。「本堂」の北を流れる渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」には屋根付きの橋「通天橋」が架けられている。

「通天橋」の架かる「洗玉澗」は古くからの紅葉の名所として知られ、江戸時代には名所として錦絵などにも描かれた。写真は明治後期、紅葉の頃の「通天橋」。【画像は明治後期】

写真は紅葉の時期の「通天橋」。京都屈指の紅葉名所として紹介されることも多く、紅葉シーズンには多くの参拝客、紅葉狩り客で賑わう。

冬「金閣の雪」 古都の静けさを際立たせる白い世界 MAP __

写真は明治後期の、雪化粧をした「金閣」(以下「金閣寺」)の様子。盆地・内陸に位置する京都は寒く、洛北などの標高が高い地域では雪が積もることも多い。【画像は明治後期】

写真は雪景色の中で輝く「金閣寺」。京都市内で積雪があると、この幻想的な光景を見に「金閣寺」へ訪れる人も多い。


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