「土地活用」は、資産運用の基本的な知識を身に付け、税制や税法上の特例を理解したうえで、資産全体を総合的に把握することが大切です。また、立地条件や広さ・形等によってもベストな活用方法は異なります。本コンテンツは、土地活用のポイントをQ&A、ケーススタディで解説しています。
第1章 資産(不動産)活用のすすめ
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統計資料からみる資産資産の7割は住宅・宅地資産
ここで、総務省の行った全国消費実態調査を見てみましょう。
調査結果によると、2人以上の世帯が保有している家計資産の平均額は、1世帯当たり3,219万円(令和元年11月末日時点)となっています。
また、その資産の内訳は、金融資産が838万円、宅地資産が1,880万円、住宅資産が500万円となっており、家計資産の約7割を不動産である住宅・宅地資産が占めています。
総務省「令和元年全国消費実態調査(出典、総務省統計局ホームページ)」より作成
(注)結果は、単位未満を四捨五入してそのまま記載しているため、合計と内訳の計は必ずしも一致しません。
コラム
土地のおよそ4割は未利用地
国土交通省の令和3年度「土地問題に関する国民の意識調査(出典、国土交通省ホームページ)」(令和4年1月)によると、何らかの土地を所有している方の割合は61.4%を占めています。そのうち、未利用のまま土地を保有している方が42.9%にのぼることがわかります。
未利用のまま、土地を保有している理由として多いのは、「遺産として相続したが、今のところ利用する予定がないため」(57.6%)「当初から特に利用目的はなく、土地を資産として所有していたいため」(13.6%)などとなっています。