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住宅暮らしのガイド
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フリーライター

竹内 太郎

2016年8月号

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中古住宅購入のフローと注意点、間取りのチェック法、住まい選びの着眼点等を写真、図を中心に解りやすく説明したコラムです。

中央線沿線 住みたい街ガイド<4>

 東京駅や新宿駅などの大型ターミナルを結びながら、東京都内を東西に走る中央線。首都圏の大動脈ともいえる主要路線のひとつで、沿線に住まいを求める人も多くいます。今回は、新宿駅に近い3駅を選び、街の様子や住まいの探し方をご紹介します。
※交通Accessは、編集部調べ。所要時間は利用時間帯によって前後するが、今回は平日朝8時30分目的地着を目指して出発した場合で記載
※中古マンションDATAは、すべて東京カンテイ調べ。2015年5月~2016年4月に流通した専有面積30㎡以上の中古マンションを対象に、最寄駅ごとに集計

中野

交通Access
・新宿駅まで中央線快速利用で約6分 ・東京駅まで中央線快速利用で約20分

中古マンションDATA
・70㎡換算価格:5274万円 ・平均専有面積:59.16㎡ ・平均築年数:27.3年

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複数路線利用可能でフットワーク良好 今後の駅周辺の成長発展にも期待

 上写真は駅北西部の再開発で新設された「中野四季の森公園」。周辺の住民やオフィスワーカー、学生などの憩いの場になっています。
 中央線は、快速・各駅停車の双方が停車。東西線の起点駅でもあるので、始発電車で座って通勤することもできます。駅から1kmほど南下すれば丸ノ内線の新中野駅もあり、さまざまな場所に出られます。中野区では「中野駅地区整備基本計画」を策定していますが、整備の第1期として、2012年に駅北西部に位置する「中野四季の都市」が誕生。公園やオフィスビル、大学などが集積し、新たな中野の顔になっています。区では、今後も線路上の駅舎・駅ビルの新設、駅南側の再開発などの実現を目指していく予定。さらなる成長発展に大きな期待が寄せられています。

駅前広場や東西連絡通路が整備されている駅北口付近の様子です。
アーケード商店街と駅の間には屋根が設置されています。

中央線と平行して東に延びている「桃園川緑道」は、散歩やジョギングに最適です。

駅南側の様子。
「中野マルイ」をはじめ、金融機関や飲食店など、数多くの店舗が立ち並んでいます。

駅北口を出てすぐの場所から北に延びているアーケード商店街の「中野サンモール」。
サブカルチャーの聖地として有名な「中野ブロードウェイ」に続いています。

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この街で住まいを探すなら・・・

駅から徒歩10分圏で、常に高い人気を集める中野3丁目の住宅街。
「マンションは幹線道路沿いに点在していますが、基本的に一戸建てが中心です。地形が平坦なので、自転車移動を視野に入れ、西武新宿線から丸ノ内線まで、範囲を広く考えるといいでしょう」(高円寺センター所長・田島幹男)

高円寺

交通Access
・新宿駅まで中央線快速利用で約9分 ・東京駅まで中央線快速利用で約23分

中古マンションDATA
・70㎡換算価格:4960万円 ・平均専有面積:53.38平米 ・平均築年数:23.2年

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駅の南北に10以上の商店街が分布 地元に愛着を抱きやすいのが魅力

 写真は戦前から栄えていた「高円寺銀座商店街」。小説のタイトルから「純情商店街」の愛称でも親しまれています。
平日は、中央線の快速を利用できます。各駅停車のなかには東西線直通列車もあるので、行き先によって3種の鉄道を使い分けられます。大型の商業施設がない一方で、昔ながらの地元商店街が10以上も集まっていて、親しみやすい街並みを形成。町おこしイベントも活況で、地元に愛着を抱きやすいのが大きな魅力です。

広場などが整備された駅北側。
中央線の高架下には24時間営業のスーパーもあります。

「東京高円寺阿波おどり」は街の恒例イベント。
毎年8月最終週の土日に開催されます。

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この街で住まいを探すなら・・・

早稲田通りより北側に広がっている中野区大和町1丁目の住宅街。
「一戸建てが取引の中心です。駅のすぐ近くから広がる高円寺北や高円寺南は、供給が少ないので人気も価格も高めです。駅北側の早稲田通りが杉並区と中野区の区境になっていますが、中野区側の住宅街も視野に入れると見つけやすくなります」(高円寺センター所長・田島幹男)

東中野

交通Access
・新宿駅まで中央線快速利用で約4分 ・汐留駅まで都営大江戸線利用で約29分

中古マンションDATA
・70㎡換算価格:5267万円 ・平均専有面積:58.21平米 ・平均築年数:24.9年

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近年の駅周辺の整備で利便性向上 都営大江戸線で南北にも移動できる

 写真は駅西口。駅ビルの「アトレヴィ東中野」や駅前広場が整備されて使い勝手が向上しました。
2012年に駅ビルが、2015年に駅前広場が完成したほか、駅の近くでスーパーの「サミットストア」が建て替えオープンするなど、ここ数年で利便性が向上しました。中央線は各駅停車しか利用できませんが、接続している都営大江戸線を使えば南北にも移動可能。徒歩圏に東西線落合駅もあり、交通アクセス面でも便利です。

駅から山手通り沿いに500mほど北上すると、東西線の落合駅があります。

駅の東側に流れる神田川沿いは、「神田川四季の道」という遊歩道になっています。

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この街で住まいを探すなら・・・

東中野4丁目には広い一戸建てや低層の集合住宅が集まっています。
「他の2駅同様、マンションより一戸建てのほうが多いエリアです。駅周辺のアドレスは東中野1~5丁目になりますが、住宅供給にはほとんど片寄りがありません。東中野駅と東西線落合駅の双方を利用しやすい東中野4丁目などが狙い目です」(高円寺センター所長・田島幹男)

竹内 太郎Taro Takeuchi フリーライター

1968年神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
電機メーカー・編集プロダクション勤務を経て2002年よりフリーに。『SUUMO新築マンション』『都心に住む』など、リクルート住まいカンパニー社の住宅媒体記事制作のほか、企業の学生向け入社案内コンテンツ制作などに従事している。