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住宅暮らしのガイド
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フリーライター

竹内 太郎

2016年4月号

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中古住宅購入のフローと注意点、間取りのチェック法、住まい選びの着眼点等を写真、図を中心に解りやすく説明したコラムです。

中央線沿線 住みたい街ガイド<3>

 東京駅や新宿駅などの大型ターミナルを結びながら、東京都内を東西に走る中央線。首都圏の大動脈ともいえる主要路線のひとつで、沿線に住まいを求める人も多くいます。今回は、東京市部に位置する2駅を選び、街の様子や住まいの探し方をご紹介します。
※交通Accessは、編集部調べ。所要時間は利用時間帯によって前後するが、今回は平日朝8時30分目的地着を目指して出発した場合で記載
※中古マンションDATAは、すべて東京カンテイ調べ。2015年2月~2016年1月に流通した専有面積30平米以上の中古マンションを対象に、最寄駅ごとに集計

立川

交通Access
・新宿駅まで中央線快速利用で約42分 ・東京駅まで中央線快速利用で約56分

中古マンションDATA
・平均価格:2965万円 ・平均専有面積:58.77平米 ・平均築年数:21.5年

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東京市部を代表するターミナル駅で商業施設の登場など、現在も発展中

 中央線のほか、青梅線や南武線、多摩モノレールが接続した、東京市部を代表するターミナル駅です(上の写真は駅北側の様子)。
駅ビルやデパートなど、駅を中心に複数の大型商業施設が集積していますが、駅から離れた場所にもショッピングセンターやホームファニチャーストアが新規オープンするなど、発展成長を続けています。なお、JR東日本では、2020年度から中央線にグリーン車サービスを入する予定。立川駅では既に中央ライナーや青梅ライナーを利用できますが、料金を少し余分にかけることで、座って通勤するという選択肢が増えることになります。

駅南側の様子です。
歩行者専用デッキが張り巡らされていて、周辺の商業施設や多摩モノレールの駅とつながっています。

南北方向への移動に便利な多摩モノレール。
バス代わりに利用する人も多くいます。

多摩モノレールの立川北駅から2駅目の立飛駅近くには、「三井ショッピングパーク ららぽーと立川立飛」が登場。
連日にぎわっています。

約170ヘクタールもの広大な敷地を擁する「国営昭和記念公園」は、首都圏を代表するレジャースポット。
写真のように、春には桜も見事に咲き誇ります。(画像提供:国営昭和記念公園)

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この街で住まいを探すなら・・・

柴崎町2丁目には、一戸建てやマンションが混在しています。
「中央線南側の柴崎町や錦町は、駅に近く、一戸建てやマンションなど選択肢も多いですよ。予算を抑えたければ、バス便のエリアや天候の影響などを受けにくい多摩モノレール沿線で探すのも手です」(立川センター所長・今井利明)

国立

交通Access
・新宿駅まで中央線快速利用で約38分 ・東京駅まで中央線快速利用で約52分

中古マンションDATA
・平均価格:3409万円 ・平均専有面積:70.38平米 ・平均築年数:20.4年

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文教地区として長く育まれてきた静かで落ち着いた環境が人気

 国立駅周辺は大正末期に開発され、国立音楽大学の創立や一橋大学の誘致によって、学園都市として成長発展してきました。その後の市民運動により、昭和27年には東京都から文教地区として指定を受けます。以来、数多くの教育施設が集積する一方、規制によって風営法の適用を受けるような施設などはつくられなかったため、静かで落ち着いたたたずまいを維持し続けています。この駅は他路線との接続がなく、中央線の特別快速は停車しないにも関わらず、良好な住環境から、子どもの教育に熱心なファミリーを中心に、高い人気を集めているのが大きな特徴です。
中央線の高架化にともない、駅舎は上の写真のようにきれいに整備されました。

大正15年に建築された三角屋根の旧駅舎(左写真)は、2006年に解体されましたが、市民からの寄附などを受け、復原されることが決定しています。

駅南側が一戸建て中心なのに対し、駅北側には、写真のようにマンションも多く見受けられます。

駅の高架下には、2015年に商業施設「nonowa国立EAST」が登場。
2016年4月24日にはWESTもオープン予定です。

駅から南に伸びる「大学通り」は、桜や銀杏が植えられたメインストリートで、春には桜が、秋には紅葉が美しく街を彩ります。
また、大学通り沿いには一橋大学のキャンパスが広がっています。

路地沿いに小さな店舗が立ち並ぶ「ブランコ通り」。
このように、昔ながらの飲食店やブティックが多いのも、国立駅周辺の特徴です。

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この街で住まいを探すなら・・・

敷地の広い一戸建てが中心の西2丁目の住宅街
「文教都市を象徴する街並みの駅南側が人気ですが、徒歩10分圏は供給量が少なく土地単価も高いので、徒歩15分圏くらいに範囲を広げると探しやすくなります。また、予算を抑えたければ南武線寄りか国立駅の北側に目を向けてみるといいでしょう」(立川センター所長・今井利明)

竹内 太郎Taro Takeuchi フリーライター

1968年神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
電機メーカー・編集プロダクション勤務を経て2002年よりフリーに。『SUUMO新築マンション』『都心に住む』など、リクルート住まいカンパニー社の住宅媒体記事制作のほか、企業の学生向け入社案内コンテンツ制作などに従事している。