「土地活用」は、資産運用の基本的な知識を身に付け、税制や税法上の特例を理解したうえで、資産全体を総合的に把握することが大切です。また、立地条件や広さ・形等によってもベストな活用方法は異なります。本コンテンツは、土地活用のポイントをQ&A、ケーススタディで解説しています。
第1章 資産(不動産)活用のすすめ
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資産運用としての土地活用
これまで見てきたように、家計資産のうちの約7割は、住宅・宅地資産(不動産)が占めているにもかかわらず、その土地の約4割は未利用のままなのが、現実です。
当然のことながら、これら未利用の土地にも、固定資産税等の維持管理費用は毎年かかることとなります。
また、土地等の不動産を保有している方に相続が発生した場合、相続税が課されるだけでなく、相続財産の大半が土地等の不動産である場合には、すぐに現金化できず遺産分割が困難となることが予測されることから、相続が争族(あらそうぞく)になる可能性も否定できません。
第2章からは、不動産を有効に活用するだけでなく、将来の相続等の問題にも対処できるよう、不動産にかかる税金の問題についてわかりやすく解説していきます。