「土地活用」は、資産運用の基本的な知識を身に付け、税制や税法上の特例を理解したうえで、資産全体を総合的に把握することが大切です。また、立地条件や広さ・形等によってもベストな活用方法は異なります。本コンテンツは、土地活用のポイントをQ&A、ケーススタディで解説しています。
第2章 不動産(土地)活用のポイントQ&A
1
遊休地を保有している場合
Q5
遊休地の活用方法として賃貸住宅の経営を考えていますが、賃貸住宅の経営を行ううえでの注意点を教えてください。
A
遊休地の立地条件に見合ったタイプの賃貸住宅とはどのようなものなのか、事前に需要を見込んで検討することが必要です。あわせて、初期投資、資金調達、家賃収入と借入金返済を含めた収支のバランスなどの事業計画も立てましょう。
遊休地に賃貸住宅を建築すると、相続対策にも有効です。土地の相続税の評価額が下がります。
解説
解説
1.立地条件
交通の便、駐車スペースの有無、日当たりなどによって、ファミリー向け、単身世帯向け、女性限定住宅など、どのような賃貸の需要が見込まれるのか、事前検討することが必要です。
最近では、近くにコンビニエンスストア、スーパーマーケットがあることなども賃貸需要が高まる条件の一つにあがりますので多角的に情報収集してみてください。
2.相続対策
遊休地のまま土地を持っていると、自用地として評価され、評価減はありません。賃貸住宅を建てると、借家人にはいわゆる借家権という権利が発生しますので、それを踏まえて相続税ではその敷地の評価に当たり、「貸家建付地」といって、その評価が約20%減額されるよう工夫がなされています。詳しくは、Q15 相続対策としての土地活用を考えています。遊休地をそのまま持っている場合と、土地活用を行っている場合の違いについて教えてください。を参照してください。