1910(明治43)年3~6月、「鶴舞(つるま)公園」で開催された「第十回関西府県連合共進会」には、約263万人の入場者が訪れた。共進会とは、工業製品などを展覧して、品評・審査するもので、このときは約13万点の出品物が並び、大規模な開催となった。「当地の製品を広く世間に知らしめ、モノづくりの発展に資する」という目的通り、名古屋市の産業の発展にも大きく寄与した。
名古屋では折々に大規模な博覧会が開かれ、街や産業、交通の発展に大きく寄与した。博覧会を機に、会場周辺は開発・整備され、美しい公園や勢いのある商業地・工場地帯などへ変化していった。また、公園は市民の憩いの場となり、街にやすらぎを与えた。