津田沼センター 鈴木 龍馬のブログ

オフタイム 一覧

オフタイム
みみのいし
2017/12/19
所沢センターに配属して53日目
大学ではウナギの骨の研究をしていました
鈴木 龍馬(すずき りょうま)です。



本日は私が大学で研究をしていた内容について
簡単にご紹介させていただきます。


大学では水産学について勉強していまして、
その一環で、ウナギを研究をしていました。

「ウナギ」というと土用の丑の日などで知られる魚ですが、
養殖の効率が悪く、成熟のメカニズムも詳しくは判明していません。
ウナギの養殖については、また時間があるときにブログに書ければと思います。


私の行っていたウナギの研究というのが、
ウナギの骨の一つの「耳石(じせき)」を研磨し、
日齢(生後何日か)を算出する研究をしていました。

今回のブログの写真が耳石です。


大きさでいうと1mm位の小さな骨で、
顕微鏡を用いて魚を解剖し、骨を摘出して、研磨を行い、
電子顕微鏡(小さなものまでよくみえる顕微鏡)を
使って日齢を算出する研究をしていました。

研究の内容としては、ウナギの日齢と当時の海流などが分かれば、
大まかな産卵地点を割り出すことができるといったものです。

ウナギという生物自体が、どこで産卵をしているかが
詳しくはわかっていない魚なので、このような研究をしていました。

また、産卵間際のウナギを捕まえることができれば、
ウナギの成熟のメカニズムも判明するため、
養殖のメカニズムも進歩するのではないかといわれています。


ちなみに、日齢というのは、一日一日増えていく輪になります。
イメージでいうと、木の年輪のようなものです。
木の年輪は冬の時期の成長が遅く、その期間が輪になります。

ウナギの場合は一日の間での遊泳している深度によって輪ができます。
その輪を一本一本数えることで、日齢を計測していました。


ニュースなどでウナギの内容を見るとすこし、ときめきます。
生物って面白いですよね。
オフタイム
ホネの標本
2017/12/17
所沢センターに配属して51日目
実は理科の中学校・高校の教員免許を持っています。
鈴木 龍馬(すずき りょうま)です。


先日のお休みでは、標本のアルコール(エタノール)の
メンテナンスをしていました。


長く浸けていると、体表の色や体液がエタノールに溶け出してしまい、
透明なエタノールが茶色など変色してしまいます。

一方でエタノールの交換の頻度を多くすると
体表の色がどんどん抜けてしまい
生きていたときの色からどんどん離れていきます。


そのため私も時間の経過や標本の状態をみながら、
適宜エタノールの交換を行います。


先輩方に時々「標本のアルコールは飲むの?」と聞かれるのですが、
結論から言うと飲みません。

捨てるエタノール(アルコール)には魚のダシ(成分)が出ていますが、
アルコール度数も高く、魚の臓器等もそのまま標本にしているので、
そもそも飲めるかどうかも怪しい液体です。


また、今回のブログの写真は「透明標本」です。


透明標本は筋肉などを構成するたんぱく質を酵素にて透明化させ、
硬骨を赤色、軟骨を青色で染色した標本になります。
写真を見ると骨のみの標本に見えますが、筋肉を透明化しただけです。


魚の骨の配列などが分かるということで研究に使われることや
芸術性が高いとのことで美術品として流通もしています。


今回の写真は私が大学時代に自作したもので、完成度も高くはありませんが、
きれいな透明標本を見てみたい!という方はぜひ
【透明標本 画像】で検索していただければと思います。

美術作品にも研究品にもなるなんて
標本も生物も面白いですよね。
オフタイム
標本の作製
2017/12/11
所沢センターに配属して47日目
家に自作した標本がいくつかあります。
鈴木 龍馬(すずき りょうま)です。


年末ということもあり、お酒の席が多くなってくることも多いかと思います。
そんなお酒にも含まれているアルコール成分ですが、
研究などでも大活躍します。


ちなみにお酒の度数を表す、「アルコール度数」ですが、
100%のアルコール度数というものは存在しません。
アルコールの製造上作れないといわれています。


実際私も大学時代にウナギを研究していた際も
エタノール(アルコールの1種)を使っていたのですが、
98%くらいの薬品であったと思います。


エタノール自体は消毒などに使われる薬品で、
耳にしたことがある人も多いかと思います。

化学式で表すと「C2H5OH」とあらわし、
2つの炭素(C)と
6つの水素(H)と
1つの酸素(O)でできています。
(細かく言うと、エタンにヒドロキシ基がついたモノです。)

エタノールは揮発性(水気がなくなる、蒸発する)もあるので、
研究道具の解剖バサミやピンセット、メスなどを消毒する際に用いていました。

一方で消毒(殺菌)として用いられる、アルコール度数は約70%くらいからといわれ、
それ以下ですと、殺菌としての効果は低くなるといわれています。


そのほかにもアルコールは
固定(肉などを腐らないように加工)するのにも用いられることがあります。

添付している写真は、自作した標本のひとつで、
死んだタツノオトシゴを解剖していたところ、
おなかの中から出てきた赤ちゃんになります。

こちらは、98%エタノールに入れ、固定したものになります。


お酒の中に含まれているアルコールですが、
標本の作製や、研究といった観点でも大活躍をしています。
化学って面白いですよね。
オフタイム
シマキンチャクフグ
2017/12/08
所沢センターに配属して44日目
自宅にて海水の水槽2台、淡水の水槽2台で魚を飼育しています。
鈴木 龍馬(すずき りょうま)です。


ここ数日気温が下がり、関東周辺では
本日雪が降るかもしれないと天気予報では言っていました。

海が大好きな私はこの時期になると海に行く頻度が減るので、
海に行きたい気持ちでいっぱいになります。


先日は、休みを利用し、水槽を掃除していました。
飼育しているフグの一匹の写真がきれいに撮れたので、
少し紹介をしたいと思います。

名前:シマキンチャクフグ
学名:Canthigaster valentini (本来は斜体で書きます)
生息:沖縄など
特色:「フグ」と名前が付くだけあって、毒をもちます。
     私達が食べているフグと異なり、サイズも小さく、
     毒の含まれている部位が多いため、食用のフグではありません。


見た目が似た魚に「ノコギリハギ」という魚もいます。
分類学上ではフグの仲間に類し、シマキンチャクフグ(毒魚)に擬態することで、
外敵から身を守っているといわれています。
興味のある方は「ノコギリハギ」で検索してみてください。


魚は食べてもおいしいですし、見ても楽しいですし、面白いいきものですよね!

オフタイム
サザエと真珠
2017/11/24
所沢センターに配属して34日目
大学ではウナギの骨の研究をしていました。
鈴木 龍馬(すずき りょうま)です。


昨日の祝日にサザエの貝殻の手入れをしておりました。

数週間前にサザエを食べる機会があったので、
大学の教育実習のときにも行っていた
サザエの真珠層の標本を作っていました。


「真珠」といえば、ホタテなど2枚貝のイメージがあるとおもいますが、
実は一部の巻貝なども殻の層の中に真珠と同じ成分の部分があります。
薬品を用いたり、研磨をすることで、真珠層を表面まで出すことができます。


1.消毒のため、持って帰ってきた貝殻を薄めた塩素系洗剤につける
    
2.塩素を抜くため、十分に洗剤を洗い、水分が飛ぶまで、数日乾燥させる

3.貝殻の表面を溶かすため、薄めた酸性洗剤に貝殻をつける

4.あとはお好みで光沢をだすため、トップコートなどを塗る
※薬品の取り扱いには十分に注意してください
  酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜると有毒ガスがでます


今回の写真は3.の過程までやったものになります。

この後は根気の必要な作業にはなりますが、
一部が真珠層まで貝殻の表面が出ていないため、
部分的に再度溶液につけたり、ヤスリなどで削り、
標本を完成させたいと思います。
三井住友トラスト不動産津田沼センターでは、津田沼駅・船橋駅・稲毛駅を中心に船橋市・習志野市・千葉市全域の物件を数多く取り揃えております。このエリアでのご売却・ご購入のご相談は津田沼センターまでお気軽にお寄せください。
  • ご売却相談
  • ご購入相談
  • この店舗へのお問い合わせ