不動産売却・購入の三井住友トラスト不動産:TOPお役立ち情報不動産売買の法律アドバイス他人の私道への水道管・ガス管などの設置(2015年12月号)

不動産売買の法律アドバイス

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弁護士
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2015年12月号

不動産売買に際し、留意しなければならない事項を弁護士が解説した法律のアドバイスです。

他人の私道への水道管・ガス管などの設置

 不動産の売買に当たっては、物件の状態や契約条件などについて売主と買主の間で十分に話合いを行った上で契約する必要があります。しかしながら、売主と買主が売買について合意しても、近隣との関係で難しい問題が生じる場合もあります。
 今回は、売買の対象となる土地について、他人の私道に水道管やガス管を通さなければならない場合についてお話しします。

事例

 私の土地は、周囲を他人の土地で囲まれており、公道に出るために隣家所有の私道を通行しなければなりません。長年放置してきたこの土地について、購入の希望がありましたので、水道管やガス管をきちんと設置した上で売買契約を締結したいと考えています。
 隣家の私道の下に水道管やガス管を設置しようとしたところ、地方自治体とガス会社から、設置するためには私道の所有者の承諾が条件となると言われました。そこで、私道を所有する隣家に承諾をお願いしたのですが、工事期間中に通行しにくくなることが困るなど色々な理由をつけて、承諾してくれません。
 購入を希望している方は、水道管やガス管を設置した上でなければ買わないと言っていますが、私道を所有する隣家は承諾してくれず、大変困っています。どうすれば良いでしょうか。

ここがポイント

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