1923(大正12)年の「関東大震災」は、「横浜港」の施設にも甚大な被害をもたらした。写真は震災で廃墟と化した「横浜税関」付近。西門の周りには被災者のための屋台が並んでいる。背景に霞んで見えるのが「鉄桟橋」。沖合には旧・日本海軍の巡洋艦も停泊している。この写真が撮影された当時の「横浜税関」の二代目庁舎は、現在の「象の鼻パーク」あたりにあった。
1923(大正12)年9月1日に発生した「関東大震災」は、「相模湾」北西部を震源とするマグニチュード7.9の巨大地震であった。横浜市は東京より震源に近く、また中心部の多くが埋立地であったこともあり、大きな被害を受けた。その後、横浜市内では震災復興事業による、道路の拡幅や架橋、区画整理、公園の造成などが行われ、街の基盤が整備された。