1872(明治5)年、日本初の鉄道路線が新橋・横浜間に開通。当時中間駅は品川・川崎・鶴見・神奈川の4駅だったが、山王地域には測量に着手した頃からお雇い外国人で身を寄せている者もいたため、乗降のための休憩所を置き、随時列車を停めていた。1876(明治9)年にこの休憩所を「大森駅」として開業した。
「東海道」が通り、古くから人馬の往来が活発だった大森・蒲田周辺。1872(明治5)年に日本初の鉄道が開通した4年後に「大森駅」は開設された。明治後期には京浜電気鉄道(現・京急本線)も開通。大正期から昭和戦前期にかけては国道や「東京飛行場」(現「羽田空港」)も整備され、様々な交通の要衝として発展していく。