共進会とは、産業の振興のため、物産や工業製品などを展示・品評する博覧会のこと。明治期を中心に、東北・関東・関西といった地方単位での共進会が、各府県の持ち回りで開催された。福岡をはじめ各開催都市では、開催を機に整備されたインフラも多く見られる。九州においては「九州沖縄八県連合共進会」(初回は「九州沖縄連合共進会」)が、1882(明治15)年から1921(大正10)年までの間に計14回行われており、福岡県では「第五回」と「第十三回」が行われた。
明治中期以降、福岡・博多では大規模な博覧会や共進会が開催され賑わいを見せた。開催に前後して、建物の建設やインフラの整備も進み、街の近代化に拍車をかけた。会場となった土地は、開催前は空き地や埋立地などであったが、開催後に整備され、新しい街へ発展していった。