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街を彩る博覧会と共進会

商業都市、工業都市として発展を続けた福岡では、明治以降、博覧会や共進会といった催しが街を盛り上げてきた。会場となった地はその後、整備・発展して、さまざまな面で街の核となってゆく。ここでは4つの博覧会、共進会を紹介する。


「九州沖縄八県連合共進会」 1910(明治43)年、天神付近で開催 「明治通」に路面電車開通

1887(明治20)年、中洲で第5回の「九州沖縄八県連合共進会」が開催。1910(明治43)年、今度は「佐賀掘(肥前堀)」を埋め立てた会場で、第13回の「九州沖縄八県連合共進会」が開かれ、路面電車の開通とともに街を大きく発展させた。【画像は1910(明治43)年】

「福岡工業博覧会」 会場は2か所に分散 須崎裏、「西公園」下を渡船で結ぶ

1918(大正7)年に開催された「九州沖縄物産共進会」で使用された施設や陸軍大演習の施設など2会場を利用して、1920(大正9)年に「福岡工業博覧会」が開催された。博覧会は成功を収め、福岡をはじめ北九州の工業を広く全国に知らしめることとなった。【画像は大正期】

「東亜勧業博覧会」 「大濠」を埋め立てて開催、跡地は公園に整備

1927(昭和2)年、3月から5月にかけて60日間開催された「東亜勧業博覧会」は、159万人の入場者を集めて成功裡のうちに終了した。この博覧会後、会場は「大濠公園」となって市民に開放された。【画像は昭和前期】

「東亜勧業博覧会」の正門。開催当時流行したアールデコ様式である。【画像は昭和前期】

「博多築港記念大博覧会」 「博多港」の第1期工事竣工

「博多港」の築港計画の第1期工事が竣工したのを記念して、博覧会が開催された。会場内には大噴水池が設けられ、土木建築館、観光館などのパビリオンが建ち並んだ。この博覧会によって、福岡は九州の拠点都市としての地位を固めていく。この年には、「那珂川」の「西大橋」の架け替えや、「雁ノ巣飛行場」の開場など、交通体系の充実も図られた。【画像は1936(昭和11)年】


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