写真は明治後期から大正前期の「青山通り」で、当時の「青山郵便局」前から撮影されたもの。手前の路面電車は、東京市街鉄道青山線として、1904(明治37)年に三宅坂・青山四丁目間の区間が開業、1906(明治39)年に会社合併により「東京鉄道」となったのち、1911(明治44)年に東京市により買収され「東京市電」、1943(昭和18)年より都制施行で「東京都電」となっている。「青山郵便局」は1891(明治24)年、青山南町三丁目(現・南青山二丁目23番付近)に創設、1910(明治43)年に青山南町四丁目(現・南青山二丁目27番付近)へ移転している。写真の「青山郵便局」は、どちらの時期の建物であるかは不明。
写真は現在の南青山二丁目27番付近。このあたりの区間の都電は、1968(昭和43)年に廃止となっている。現在、移転後の「青山郵便局」があった場所には「外苑前郵便局」がある。 MAP __