不動産の知識・税金の知識

知っておきたい
税金の基礎知識

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不動産の購入・売却時にかかる税金のポイントを、わかりやすくまとめました。

2.不動産を取得したときにかかる税金

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登録免許税

(1)登録免許税の概要

 登録免許税とは、不動産を取得したり会社を設立したりして、登記をする際にかかる税金をいいます。不動産を取得したときは、その不動産の権利を明らかにするために、通常は、土地については所有権の移転登記、建物については表題登記、所有権の保存登記などを行います。また、住宅ローンを組むときは、抵当権の設定登記を行います。

コラム
不動産取引と登記の種類

 それぞれの状況に応じ、次のような登記が必要となります。
①家屋を新築したとき ........................................ 表題登記
②家屋を増築したとき ........................................ 表題の変更登記
③土地・家屋を購入したとき ................................ 所有権保存登記、所有権移転登記
④土地・家屋を相続したとき ................................ 相続による所有権移転登記
⑤土地・家屋を遺贈・贈与により取得したとき ......... 遺贈・贈与による所有権移転登記
⑥借入れによる抵当権の設定 ................................ 抵当権設定登記

(2)登録免許税の納税義務者

 登録免許税の納税義務者は、その不動産の登記を受ける人です。登記を受ける人が2人以上いるときは、これらの人は、連帯して納付する義務を負います。

(3)登録免許税の税額計算

 登録免許税の税額は、次の算式により計算します。
  課税標準 × 税率 = 税額

(4)登録免許税の課税標準

 不動産に関する登録免許税の課税標準は、登記する資産の固定資産税評価額です。また、抵当権の設定登記に対する登録免許税については、その課税標準は債権金額となります。

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