1890(明治23)年に発行された『尾張名所圖繪』には、『天道山春遊之景』として、散策や宴席を楽しむ人々の姿が描かれている。このあたりは、ツツジの花が咲く名所として知られ、『山行き』などといわれた行楽の場所であった。
「天道山」の山頂には、1906(明治39)年に粟田廣治氏を顕彰する「源語会記念碑」が建てられた。粟田氏は「源語会」を設立、『源氏物語』を人々に講じ国文学の普及に尽力した人物であった。写真は現在の「源語会記念碑」。左手前と右奥、道を挟んで2基あることが確認できる。
MAP __(源語会記念碑)