現在も「万博記念公園」にそびえ立つ「太陽の塔」は、昭和を代表する芸術家・岡本太郎氏の代表作であり、「日本万国博覧会」の象徴的な存在でもあった。塔の高さは70mで、伸ばした腕の長さは25m。上部には未来を表す黄金の顔、白い胴体部の正面には現在を表す太陽の顔、背面には過去を表す黒い太陽の顔という、三つの異なる顔をもつ。写真は建設中の様子。【画像は1969(昭和44)年】
「人類の進歩と調和」をテーマとして開催された「日本万国博覧会」は、6,400万人を超える入場者数を記録し、当時の人々に強烈なインパクトを与えた。会場内のほとんどのパビリオンは撤去されたものの、「太陽の塔」や「日本庭園」などは保存されて、跡地を整備した「万博記念公園」は昭和の偉大な遺産となっている。