1964(昭和39)年にまちびらきが行われた「藤白台住区」は、箕面市との境界も有する「千里ニュータウン」の北東部分にあり、阪急の「北千里駅」の東側、南北に長く広がっている。「千里ニュータウン」の近隣センターは、街路型、広場型、外周店舗型に分類されるが、1965(昭和40)年に完成した「藤白台近隣センター」は外周店舗型となっていた。また、「千里ニュータウン」の中では唯一、個別分譲方式ではなく「吹田商業振興組合」が一括して土地・建物を保有し、経営を行っていた。
「千里ニュータウン」では、住民のための施設が考案され、整備されていった。12の住区それぞれに近隣センターが配置され、購買施設や郵便局などが設置された。北大阪急行電鉄の開通で、「千里ニュータウン」の中央玄関となった「千里中央駅」前には、「千里セルシー」や「千里サンタウン」がオープンした。