写真は「玉電」の廃止直前、1969(昭和44)年の桜新町・用賀間、桜新町二丁目27番付近の様子。この区間の軌道は、道路の中央ではなく片側に寄っていたことがわかる。車両は「ペコちゃん」の愛称で人気があった「デハ200形」。
東急玉川線(以下、特に区別が必要な場合を除き愛称の「玉電」と表記)は東急新玉川線の建設のため1969(昭和44)年に廃止され、1977(昭和52)年、「玉電」とほぼ同じ経路の地下に新玉川線が開業した。2000(平成12)年に新玉川線と田園都市線が統合され、新玉川線の区間は田園都市線の一部となった。ここでは廃止直前の頃の「玉電」が走る街並みと新玉川線の建設・開業を紹介する。