写真は1940(昭和15)年頃の「唐津街道」沿いの商店の様子。右端に写っている燈籠は「姪浜 住吉神社」のもので、神社前から西方向を撮影している。「姪浜 住吉神社」は奈良時代の744(天平16)年に北側の海岸近くに建立された小社が起源とされ、室町時代の1416(応永23)年に現在地に遷座、姪浜の産土神となり現在に至っている。
姪浜には、現在も宿場町の面影を残す街並みや、古くから行われている「シロウオ漁」、明治期に始まる「姪浜のり」の養殖など、歴史と伝統が残る。1983(昭和58)年に地下鉄も開通、現在は「福岡空港駅」にも乗換えなくアクセスできるなど、交通の利便性が向上した。駅周辺や湾岸部のマンションなど、新しい住宅も多く見られるようになり、現在は市内でも上位の人気を誇る住宅地となっている。