「湊川(みなとがわ)」は、1336(建武3)年、楠木正成軍と足利尊氏軍が衝突した「湊川の戦い」の古戦場として知られている。「湊川」は、天井川でしばしば決壊し洪水が生じたため、明治中期に付け替え工事が行われ、1901(明治34)年に完成した。その後、旧流路に「湊川公園」や「新開地」が誕生した。写真は「西国街道」が「湊川」を渡る地点に架橋されていた「湊橋」で、付け替え後の様子と思われる。
「湊橋」の跡地は、「新開地」のゲート「BIG MAN」(チャップリンの形をしている)付近となる。チャップリンは戦前、新開地を何度か訪れ、まだ若かりし頃の映画評論家・淀川長治とも対面している。ちなみに淀川長治の母親「りゅう」は、「湊川勧商場」内の映画館で活動写真を観ていた夜に、産気づいたという。