博多(福岡)の街は、「博多祗園山笠」「博多どんたく」「玉取祭」など、全国的に知られる祭りで大いに賑わいを見せる。また、この街の特産品としては「博多織」「博多人形」が有名で、博多の食も全国で人気のものが多い。
市民参加の熱い祭り 全国に名高い特産品
博多を代表する夏祭り 「飾り山笠」が街を彩る MAP __(櫛田神社)
松囃子から発展 どんたく隊が演奏を披露
1月3日に開催 「筥崎宮」で男たちが豊年を占う
鎌倉時代に宋から伝わった「博多織」 江戸時代には幕府へ献上
伝統を受け継ぐ博多人形・独楽 明太子やラーメンも全国に
「博多織」のほかにも、博多・福岡には長い歴史をもつ伝統工芸品が存在する。それは「博多人形」や「博多独楽」「博多曲物」といった木工品である。
「博多人形」は、福岡藩の初代藩主、黒田長政が「舞鶴城」建設に伴い諸国の職人を集めた折、その職人たちの間から素焼き人形が生まれ、現在に至ったといわれる。江戸後期に正木宗七、中ノ子吉兵衛らの名工を輩出し、明治以降は国内外の博覧会でも高い評価を得て「博多人形」の名を全国、世界に広めた。このほか、木工品としての「博多独楽」や「博多曲物」は庶民の生活の中から生まれ、職人の間で受け継がれながら、博多を代表する工芸品となった。現在、博多区上川端町の「櫛田神社」のすぐ近く(北側)に「はかた伝統工芸館」があり、職人の技を伝える作品やその製作過程、歴史などが紹介されている。
また、博多・福岡は食の宝庫としても知られる。玄界灘の魚介類といった海の幸を生かした料理のほか、明太子や博多ラーメンといった独特の食が生み出されてきた。水炊きやもつ鍋といった鍋料理も、博多・福岡を代表する料理として有名である。