戦前の1937(昭和12)年、現在の藤沢市から大磯町までの総延長約13.5kmに及ぶ海岸線沿いの区域が「湘南海岸公園」として都市計画決定された。1957(昭和32)年、このうちの一部となる「鵠沼海岸」と「片瀬海岸」に沿って約2km、面積約17.4haの区域が開園し、園内には1956(昭和31)年に「小田急ビーチハウス」(写真中央)、「東急レストハウス」などの休憩所や駐車場も建設された。
戦後の1947(昭和22)年、鎌倉郡片瀬町が藤沢市に編入合併となり、「鵠沼海岸」と「片瀬西浜」「江の島」を、藤沢市の観光地として一体的に整備・開発する基盤ができた。昭和20・30年代に「江の島」に植物園や展望塔、「片瀬海岸」に水族館、「鵠沼海岸」から「片瀬海岸」にかけて「湘南海岸公園」が整備されたことなどにより、さらに多くの観光客を呼び込むようになった。