写真は開通翌年の1914(大正3)年の初代「調布駅」の様子。場所は現在より西にあった。1916(大正5)年6月には南(写真左)方向に分岐して「多摩川原駅」(現「京王多摩川駅」)までの支線が、9月には西(写真正面)方向に「飛田給駅」まで、10月にはさらに「府中駅」まで延伸されている。
写真は2021(令和3)年撮影の初代駅舎付近の様子。写真中央の奥から二つ目のビル(「京王調布小島町ビル」)付近が初代の「調布駅」と推定される。二代目の「調布駅」は「調布銀座」(青い門柱の商店街)から手前付近にあり、1953(昭和28)年、支線の分岐部分のカーブを緩くするため、200mほど新宿寄りの現在の場所に移設された。2012(平成24)年には線路が地下化され、駅も地下駅となった。写真左手の建物は2017(平成29)年に開業したショッピングセンター「トリエ京王調布 C館」で、2~4階にはシネマコンプレックスの「イオンシネマ シアタス調布」が入り、『映画のまち 調布』の新たな映画関連施設として注目されている。写真手前から延びる広場は、線路跡に暫定利用の広場として整備された「てつみち」。2023(令和5)年に閉鎖となり、2024(令和6)年より歩行者利便増進道路として活用される。