1887(明治20)年頃から、「帝国大学」に近い本郷森川町(現・本郷六丁目)を中心とする「本郷通り」(「森川町通り」とも呼ばれた)沿いに「本郷古書店街」が形成された。「本郷通り」の本郷四丁目~追分の区間は、市区改正事業により1907(明治40)年に拡幅されているため、写真はそれ以前の撮影となる。
明治前期、本郷周辺には「東京大学」をはじめ、多くの学校が開校、または移転してきており、周辺の下宿や寮に多くの学生が暮らすようになった。また、学生を相手とした古書店などの商店や飲食店なども増え、学生街として発展した。