上の路線図は、1939(昭和14)年発行の『小田急電車 沿線案内』である。新宿から小田原までの現・小田原線のほか、江ノ島線の路線、周辺の山並みや温泉地のマーク、建物などがイラストで描かれており、沿線の風景が思い浮かぶ。同年、ヨーロッパで「第二次世界大戦」が勃発し、強まる戦時体制の影響を受け、この路線図に示された駅名からその後改称をした駅もあった。
1923(大正12)年に創立した「小田原急行鉄道株式会社」は、1927(昭和2)年4月に新宿から小田原まで、38駅で小田急線を開業した。当時は現在とは異なる駅名も多く存在した。開業と同時に住宅やレジャー施設の開発も行われ、沿線はその後も発展を続けている。