JR、地下鉄、阪急、阪神が乗り入れる「大阪駅」「梅田駅」周辺は、ホテルや百貨店などの高層ビルが並び、大阪を代表する商業地・繁華街の一つとなっている。
「大阪駅」「梅田駅」周辺の発展
阪急「梅田駅」と「阪急百貨店」
1910(明治43)年、「箕面有馬電気軌道」(のちの「阪急」)の「梅田駅」が開業した。当初の駅舎は木造の2階建だった。1929(昭和4)年、日本初の鉄道会社直営のターミナルデパート「阪急百貨店」が誕生(現「阪急百貨店 うめだ本店」)。「阪急百貨店」はその後、増築を重ね拡張されていった。
「阪急百貨店 うめだ本店」は全面的に建て替えられ、2012(平成24)年に、超高層ビルの「梅田阪急ビル」(写真奥のビル)が完成した。阪急「梅田駅」は、2019(令和元)年に「大阪梅田駅」に改称されている。その右の高層ビルは「阪神百貨店」などの建て替えで2022(令和4)年に全体竣工した「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」。この竣工に合わせて「梅田阪急ビル」を「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」へ改称し、両ビルで「大阪梅田ツインタワーズ」と総称するようになった。
MAP __(ノース)MAP __(サウス)
昭和20~30年代の「大阪駅」駅前 MAP __
まだ空が広く見える、戦後間もない「大阪駅」の駅前周辺。右には三代目「大阪駅舎」があり、その奥には「大阪中央郵便局」が建つ。一番左のビルは「第一生命ビル」。その東隣(写真の手前)には1963(昭和38)年に「阪神百貨店」の増築部分が完成する。この「第一生命ビル」よりも南(画面左の範囲外)には、かつては「梅田繊維街」があり、繊維品の卸問屋が数百も密集していた。昭和40年代、「大阪駅前再開発事業」により「新大阪センイシティー」に集団移転した。
現在の「大阪駅」の駅前。中央の「サウスゲートビルディング」の左奥の高層ビルは「大阪中央郵便局」の跡地に建設され、2024(令和6)年に竣工した地上40階の「JPタワー大阪」。商業施設の「KITTE大阪」「SkyシアターMBS」などが入っている。
MAP __(JPタワー大阪)