1889(明治22)年4月1日に武蔵野村が合併により誕生したが、それから間もない同年4月11日、新宿~立川間で甲武鉄道(現・JR中央線)が開通、同時に武蔵野村(旧・境村)内に「境停車場」が開業した。開通当時は新宿・中野・境・国分寺・立川の5駅のみで、境村の有力者が土地の寄付を行い、誘致に成功し開業となった。「境停車場」から田無を結ぶ馬車も運行されたほか、江戸期からの名所であった「玉川上水」の「小金井桜」の最寄り駅としても賑わった。写真は1905(明治38)年の様子で、中央の門は「日露戦争」の勝利を祝う凱旋門。
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1889(明治22)年の鉄道の開通をはじめ、その後の駅の開業や路線の開通は、武蔵野村の発展に大きく寄与した。ここでは、鉄道の開通と駅前の発展について紹介する。