「宮島」は島自体が御神体であり、傷つけることを避けるために、海上に「社殿」や「大鳥居」が設けられたとされる。初代の「大鳥居」は平清盛が建立したといわれ、現在のものは1875(明治8)年に再建された八代目で、本殿から沖合へ約200m離れた場所に建つ。棟の高さは16.6mで、主柱に2本ずつの控柱が備わった「木造両部鳥居」となっている。鳥居上部の「笠木」と「島木」は箱型の造りとなっており、中にこぶし大の石を詰めて「おもし」としている。
「瀬戸内海」に浮かぶ『安芸の宮島』は、島そのものが御神体とされており、海上には平安時代に平清盛が「社殿」などを造営した「嚴島神社」が鎮座している。「嚴島神社」の背後にそびえる「弥山」も、古来から山岳信仰の対象として知られている。