三井住友トラスト不動産

防犯モデルマンション
読み:ぼうはんもでるまんしょん
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共同住宅等の住居における犯罪が増加していることに鑑み、東京都や大阪府では先行して「防犯優良マンション」「防犯モデルマンション認定制度」などが推進されていた。しかし、2001(平成13)年に国土交通省・警察庁共同の「共同住宅に係る防犯上の留意事項」により、インターホンオートロックの推奨やエレベーターにおける防犯カメラの設置などが呼びかけられ、「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」が策定され、より具体的な防犯型共同住宅の普及が図られた。さらに実効性を高めるため、(公財)全国防犯協会連合会、(公社)日本防犯設備協会および(一財)ベターリビングが「防犯優良マンション標準認定基準」(同「認定事業支援要綱」および「標準認定規程」)を定め、各県の防犯協会等を中心とする防犯優良マンション認定制度が実施されている。

これらは規制ではなく、あくまで設計者や建設者の自発的な取り組みを推奨するものであるが、取得者に選択の機会を提供し、防犯モデルマンションの普及を図るものとなっている。

本文のリンク用語の解説

インターホン

交換機なしで相互に通話できる電話装置。英語でInterphone。 マンションにおいて共用玄関と各戸のあいだで通話するなど、建物の内外で通話するときに用いられることが多い。広義には、船舶、工場、事務所などで用いられる構内専用回線による通話設備もインターホンである。通話と同時に通話者の映像を送信することができる装置もある。 インターホンによる通話・映像伝達は電気通信事業に該当せず、インターホンは自由に設置・運用してかまわない。

オートロック

ドアを閉じると自動的に施錠するしくみ。和製英語で、英語ではautomatic door lock(オートマチック ドア ロック)が一般的。 マンションの出入口、ホテルの部屋などで使われている。

エレベーター

荷物や人をかご(籠)に載せ、その箱を主に垂直方向に移動して運搬する装置。移動空間(シャフト)、かご、ワイヤーロープ、釣り合い錘り、駆動装置、調速機などで構成される。 建築物にエレベーターを設置する場合には、建築基準法に基づいて確認・完了検査が必要とされている。また一般に、高さ31m(おおむね6~7階に相当する)以上の建築物については、エレベーターを設置しなければならない。 なお、建築基準法では、「エレベーター」「エスカレーター」「小荷物専用昇降機」を「昇降機」としている。

防犯カメラ

防犯のための監視に用いるビデオカメラ。撮影のためのカメラをいうが、映像の伝送、画像の処理、記録保管などの機能を含めた装置全体を指す場合もある。 防犯カメラは、警察が繁華街などに設置しているほか、鉄道、銀行、店舗、学校、マンションなどにおいても設置されている場合がある。 防犯カメラの映像記録によって出来事を確認できるほか、犯罪抑止効果が期待できるとされている。一方で、監視によるプライバシーの侵害、記録の目的外使用などの恐れが指摘されている。