「RC」は鉄筋コンクリートのこと。筒状の成型器内に鉄筋を配置し、コンクリートを注入して回転させることで、遠心力を利用して締め固め、管として成型したものを「遠心力鉄筋コンクリート管」、「遠心力RC管」または開発者の名前に由来して「ヒューム管」と呼ぶ。
下水道管などにも使われるが、耐荷重性が高いことから、橋梁や建築物の基礎杭として用いられることも多く、それを「遠心力RC杭」等と呼ぶ。
遠心力によりコンクリートの密度を高めているため、耐荷力、耐久性に優れており、また、工場で生産するので品質管理が容易である。
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RC
「Reinforced Concrete」の頭文字を取ったもの。「鉄筋コンクリート構造」という意味である。 鉄筋とコンクリートによって、柱・小梁・大梁・スラブ・壁を造り、すべての部分を一体化した構造のこと。 鉄筋コンクリートの部材は、引っ張る力にも、圧縮する力にも強いので、地震に対する安全性が高い構造となる。 また、すべての部材がコンクリートで一体化され、部材同士の接合部は剛であるので、建築学上の「ラーメン構造」となっている。 この鉄筋コンクリート構造のデメリットは、自重が大きいため、原則的には大空間建築や高層建築に向かないということである。
コンクリート
セメントに、水、砂利、砂を加えて混ぜ合わせることにより、化学反応(水和反応)を起こし、固体化させたもの。
圧縮に対する強度が非常に大きく、主に建築物の荷重を支える構造材として多用されている。
建築物
建築基準法では「建築物」という言葉を次のように定義している(建築基準法第2条第1号)。 これによれば建築物とは、およそ次のようなものである。 1.屋根と柱または壁を有するもの 2.上記に付属する門や塀 3.以上のものに設けられる建築設備 上記1.は、「屋根+柱」「屋根+壁」「屋根+壁+柱」のどれでも建築物になるという意味である。 なお、地下街に設ける店舗、高架下に設ける店舗も「建築物」に含まれる。