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手水鉢
読み:てみずばち
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手を洗うための水をためる鉢。

社寺に参拝する際、手を洗う、口をすすぐなどにより身を浄めるために用意されたとされる。日本庭園茶室の設計においても、外部との結界という意味を持っている。手を洗う際に客が低く身をかがめるところから、手水鉢が存在する一体の空間を「つくばい」とも呼ぶ。

本文のリンク用語の解説

日本庭園

日本でかたちづくられた庭園様式またはその様式で造られた庭園。宮殿、寺院、大規模な屋敷などに設置されている。また、公園として設置されているものもある。 一般に、池、庭石、築山、草木を配し、「見立て」を活用してデザインされていることが多い。また、季節の移り変わりを示すことや、建築と自然を総合化する空間構成も特徴とされる。 Japanese Garden(ジャパニーズ ガーデン)として世界に紹介され、日本の美意識を表す場所として、文化交流や観光においても役割を担っている。

茶室

茶の湯のために造られた建物又は部屋。 一般に、床の間と炉を備え、畳が敷き詰められている。また、にじり口、下地窓などのような独特の造作が施される場合が多い。 茶の湯が洗練されていく過程で、書院造りが茶の湯の精神と調和するよう改変され、生まれた様式であると考えられている。

つくばい

茶室に接した庭(茶庭・露地)に置かれる設備で、低く据えられた手水鉢(ちょうずばち)およびその周りに配置された役石(やくいし)によって構成される。 茶事の席に入る前に客人が手や口を清めるための場所として設置され、「つくばい(蹲踞)」という名称は、水で清める際にしゃがむ姿勢となることに由来する。 なお、茶庭ではない日本庭園にも、修景物の一つとして、つくばいが設置されている場合がある。