ストーブやヒーターから赤外線を放出させて室内を暖める方法。床暖房もこれに含まれる。温風を発するエアコンによる暖房と比較してストーブ等を総称する言い方。電力消費や防火安全性、室温のコントロールなどの面ではエアコンにやや劣るが、暖めた空気が上方へ移動してしまうエアコンに対し、赤外線の当たる壁や床なども温められ、体感からも暖かく感じやすい。
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ストーブ
小型の暖房器具。英語のstove。
ストーブは燃料の種類に応じて分類される。燃料としては、石油(灯油)、ガス(都市ガス・LNG)、電力、薪、石炭、コークスなどが利用され、石油ストーブ、ガスストーブ、電気ストーブなどに分かれる。
ストーブの選択に当たっては、燃料の種類に応じて、火力の強さや調節方法、燃料補給の方法、費用(設備費・燃料費)などが異なることのほか、排煙、換気、器具の手入れ、燃えカスの処理などにも留意する必要がある。また、移動の可否や容易さ、配管の要否などにも注意しなければならない。
なお、英語のstoveには、料理用のコンロという意味もある。
床暖房
床に発熱装置を組み込み、それからの輻射熱で暖房するしくみ。発熱装置には、温水パイプ、温風ダクト、電熱線などがある。
床暖房は、床から輻射熱で暖めるため、適切な温度環境を効率的に確保することができるが、建築時に一体的に設置しなければならない。
エアコン
室内の空気温度・湿度を調整する設備。英語のAir conditionerを略した和製語。
エアコンは、冷媒ガスを循環させ、圧縮することによる放熱と減圧することによる吸熱を交互に繰り返すによって、冷媒ガスと接触する空気を暖め・冷やすしくみである。この暖め・冷やす装置が熱交換器であるが、一方を室内に他方を室外に置く(室内機・室外機)ことによって、室内を冷暖房する。エアコンが働くのは冷媒ガスが熱を運搬しているからであって、空気は室内外を出入りしてはいない。
家庭用エアコンの方式には、室内機と室外機を分離してダクトで繋ぐセパレート型と、両者を一体化して窓の内外に置く窓付け型(窓付けエアコン)とがあるが、広く普及しているのはセパレート型エアコンである。
なお、かつて冷媒ガスとしてフロンガスが使われていたが、オゾン層を破壊することが判明してその使用は禁止されている。また、その代替品(代替フロン)も温室効果ガスのひとつであることから、ノンフロン物質の使用が始まっている。