建物の妻面(切妻造や入母屋造の屋根の側面で三角形になっている)に換気口を設置した換気方法。自然換気のひとつで、換気口は、主に、小屋裏に溜まる湿気や熱気を排出する役割を担う。
妻面換気のための換気口は、原則として2ヵ所以上設ける。また、軒裏に設置する換気口(主に吸気の役割を担う)とペアで用いられることもある。
本文のリンク用語の解説
切妻屋根
屋根の形式の一つで、棟からその両側に流れ落ちるかたちのもの。屋根は二面、建物の妻側上部が三角形となる。
入母屋屋根
屋根形式の一つで、上部が切妻屋根(両側に勾配のある屋根)、下部が寄棟屋根(四方に勾配のある屋根)のかたちのもの。
換気
建築基準法によれば、住宅の居室には、換気のために、窓その他の開口部を設けなければならない(建築基準法第28条2項)。 この住宅の換気のための開口部の面積は、居室の床面積の20分の1以上でなければならないとされている。 ふすま、障子などの常時開放できるもので仕切られた2つ以上の居室は、1つの居室とみなすこととされている(建築基準法第28条4項)。従って、1つの居室には必ず1つの窓が必要というわけではなく、障子で仕切られた2つの居室について1つの窓でもよいということになる。 なお、換気のための換気設備を有効に設けた場合には、上記のような広さの窓などを設ける必要はなくなる(建築基準法第28条2項但書)。
小屋裏
小屋組の内部のこと。屋根と天井との間にできる空間である。
屋根裏部屋などとして利用される場合もある。