不動産業の業務にデジタル技術を大幅に導入し、ビジネスモデルの変革などを進めること。DXは、デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation)の略語。
不動産DXのための技術として、契約書類の電子化、AIによる不動産の査定、バーチャルステージング(CGを用いて、部屋に家具や照明を設置したイメージ画像を描き出す技術)、VRによるオンライン内覧などがある。ただし、DXは、技術を導入するだけでなく、それによって仕事の進め方、顧客との関係、組織運営などを変革することが重要だとされている。
本文のリンク用語の解説
DX
情報通信技術やデータを活用して、事業の内容や進め方を抜本的に変革すること。英語のdigital transformationの略。transformationをXと略すのは、transをXと略記する用例があるからである。
DXの明確な定義はないが、アナログなデータをデジタルデータ化することや、業務処理の仕組みをデジタル化することに留まらず、事業の内容や進め方を抜本的に変革することであると考えられている。それによって、市場での競争優位性の獲得、消費者ニーズの変化への対応、生産性の向上などを図ることができるとされている。
VR
情報技術を活用して、人工的に現実感を作り出すこと。英語のVirtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略語で、「仮想現実」「人工現実感」などと翻訳されている。
高度なシミュレーションの大部分はVRである。あるいは、実際に現地に行かずに建物や都市の中を歩き回る体験や、遺跡の元の姿を復元して現実に存在するかのように示すことなどは、いずれもVRの利用である。
なお、VRは現実感を人工的に生み出すのに対して、AR(Augmented Reality)は現実をベースに人工的な情報を重ねて現実感を広げるという違いがある。