IoT技術を活用して住宅設備を制御することのできるマンション。インターネットを介して各種の設備を遠隔で操作できる。
インターネットによって操作できる設備には、例えば、鍵(スマートロック)、ドアや窓の開閉センサー、防犯カメラ(ネットワークカメラ)、室温コントロール装置などがある。
本文のリンク用語の解説
IoT(インターネット・オブ・シングス)
Internet of Things。モノが人を介することなく相互に情報をやりとりする概念をいう。これによって、広範な分野で、自動的な認識、判断、制御等やそれらの統合・連携が可能になるとの期待がある。
例えば、住空間の状態や設備を自動的に制御し、住生活ニーズに幅広く応えることを目指した取り組み(スマートハウス、インテリジェントハウス、ユビキタス住宅など)も、この概念の具体化である。そのほか、エネルギー管理の最適化、ウエアラブルデバイスによる生活ニーズの充足、自動車の自動運転等々、多様な展開が考えられている。
なお、IoTを具体的に展開するためには、モノに認知・通信・制御機能を埋め込むこと、大量の情報をネットワーク化し分散したままで処理すること、データの収集・蓄積・分析を自律的に行なうことなどの技術開発が必要である。
マンション
日本におけるマンションは、一般的には、鉄骨コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造で、3階建て以上の分譲共同住宅・賃貸共同住宅を指している。ただし、賃貸共同住宅の場合にはPC造・重量鉄骨造であっても、マンションと呼ばれることがある。 本来、マンションは英語では「大邸宅」を指す。日本におけるマンションは、欧米では「アパートメント」と呼ばれている。
スマートロック
通信で建物や部屋の鍵機能を制御する装置。英語のsmart lock。情報端末などから操作を指示する信号を受信し、その信号が本物であるかどうかを認証し、指示に従って錠前を操作するシステムである。
スマートロックの仕組みは、認証の手法、通信の方法、錠前の構造によって異なる。例えば、認証には、スマートフォンに内蔵したデータ、指紋や顔、パスワード、ICカードなどが用いられている。また、操作の日時、操作者名などの履歴を記録する機能を備えたものもある。
防犯カメラ
防犯のための監視に用いるビデオカメラ。撮影のためのカメラをいうが、映像の伝送、画像の処理、記録保管などの機能を含めた装置全体を指す場合もある。
防犯カメラは、警察が繁華街などに設置しているほか、鉄道、銀行、店舗、学校、マンションなどにおいても設置されている場合がある。
防犯カメラの映像記録によって出来事を確認できるほか、犯罪抑止効果が期待できるとされている。一方で、監視によるプライバシーの侵害、記録の目的外使用などの恐れが指摘されている。