図案や絵を織り込んだ厚い織物。英語のtapestry。壁掛け、家具掛けなど、主に室内装飾のために用いられる。
平織りの一種で、経糸(たていと)に、太い緯糸(よこいと)をつづるように織り込んで絵柄を表現する手芸的な方法で作成される。通常、経糸には麻や木綿、緯糸には羊毛、絹などが使われる。
タペストリーの生産地としてはフランドルが著名であるが、フランスのゴブラン織もよく知られている。
なお、京都西陣の綴錦(つづれにしき、経緯糸はいずれも絹)などもタペストリーとほぼ同様の織物である。