光で照らして明るくすること。照明のためには、光源を選択し、その配置などを決めなければならない。
照明の光源は、一般に、白熱灯、蛍光灯、LEDなどの電力灯が使われているが、ガス灯、ろうそく、灯油ランプなどを光源とする照明もある。また、照明の方法には、光源の位置に応じて、天井灯、壁面灯、吊下灯、卓上灯、街灯、提灯などが、光のあて方に応じて、全域照明、スポットライト、間接照明、サーチライトなどがある。さらには、シャンデリアのような装飾性や、光量調節の可否などの機能性を備えた照明もあって、その種類は多様である。
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LED照明
発光ダイオード(LED)を光源とする照明器具。LEDはLight Emitting Diodeの略語で、電圧を加えると発光する半導体素子である。 LEDが発光するのは、P型半導体(正孔が多い)とN型半導体(電子が多い)を接合した素子に順方向に電圧をかけると、正孔と電子とが再結合してエネルギーが発生し、光となるからである。LED照明はその現象を利用した器具である。この場合に放出される光は、半導体を構成する化合物によって波長が異なっていて白色ではない。そのため、照明に用いるためには白色にする必要があるが、その方法には、大きく分けて、青色LEDの光を蛍光体に通して白色に変換する方法と、異なるLEDが発光する青・赤・緑の光を混光して白色にする方法とがある。現在は前者の方法が普及している。 LEDは、発光方法の特質から、白熱電球に比べてエネルギー効率が高く耐久性に優れるとされるが、高価である。 なお、白熱電球はフィラメントに通電することによって生じる熱輻射発光を、蛍光管は放電で生じる紫外線が蛍光体に当たって可視光線に変わる現象を、それぞれ利用した照明器具である。
間接照明
人工照明の方式には大別して直接照明と間接照明があり、間接照明は壁や天井に光を反射させるもの。
直接光と比べ間接光は柔らかく、光が織りなす陰の演出でムーディな空間演出を可能にする。
関連用語
オートライト
自動的に点灯・消灯する照明装置。玄関灯、廊下灯、庭園灯などに使われている。automaticとlightを組み合わせた和製英語である。
オートライトの点灯・消灯は、センサーによって制御する。センサーは目的に応じて選択することになるが、その方式には、人が発する赤外線を感知するもの(人感センサー、人が近づくと点灯する)、明るさを感知するもの(光センサー、暗くなると点灯する)などがある。
なお、オートライトには自動車や自転車の前照灯の意味もあるが、これはautomobile lightの略語であって、住宅等に使われるオートライトとは異なる用語である。
シーリングライト
天井に直接取り付けて広く照らす照明器具。英語のceiling lightで「天井灯」ともいう。
部屋全体を照らすことができ、一般的に主照明として用いられる場合が多い。
これに対して、天井から吊り下げる照明器具をペンダントライト、局所的に照らす照明器具をスポットライト、天井に埋め込む照明器具をダウンライトという。
ダウンライト
天井に埋め込まれ、下面を照らす照明器具。英語のDown light。照明器具が天井面から突出していない。
これに対して、天井に直接取り付ける照明器具を「シーリングライト」という。
フットライト
足元を照らす照明器具。夜間に廊下、階段などを使用する際に点灯し、安全を確保するために設置される。
もともと舞台照明器具として使われていたが、住宅に設置されるようになった。
ペンダントライト
吊り下げ形式の照明。英語のpendent lump。ペンダントライトに対して、天井に固定する形式の照明を「シーリングライト」という。
ペンダントライトは、一般に照明範囲が局所的になるが、シャンデリアのように広い範囲を照らすものもある。また、その形状は、シンプルな一点照明灯から複数のランプを組み合わせた装飾性の高いものまで多様である。