CS(通信衛星:Communication Satellite)を利用した放送を受信するためのアンテナ。
衛星放送には、CS放送とBS放送(放送衛星:Broadcasting Satelliteを利用した放送)とがあるが、受信アンテナの形態などに違いはなく、ひとつの衛星放送用アンテナで両方の放送を受信することができる。
本文のリンク用語の解説
BS(BS放送)
静止衛星を利用した放送サービス。BSは英語のBroadcasting Satellitesの略語。 BS放送は、衛星から直接に電波を受信するため、テレビ塔などから受信する地上波放送に比べて、電波が建物や地形の影響で乱れることがないとされているほか、大容量の情報を伝達できるためチャンネル数が多い。
受信のためにはパラボラアンテナが必要であるが、パラボラアンテナで受信した信号を、光ファイバー、ケーブル、インターネットなどで配信するサービスを利用することもできる。 なお、衛星放送には、BS放送のほか、CS(Communication Satellites)放送がある。BS放送は放送専用の衛星を利用しているが、CS放送は通信事業用の衛星を利用するという違いがある。放送のしくみはほぼ同じである。
関連用語
パラボラアンテナ
衛星からさまざまな情報を受信するためのお椀型のアンテナのこと。一般的には、衛星放送受信用のアンテナ(BSアンテナ)のことを指す。
最近のマンションでは、各住戸でそれぞれ設置する必要がないよう、あらかじめ共用のパラボラアンテナを設置し、各住戸への配線によって衛星放送が見られるようにしたものも多い。
パラボラとは放物線のことで、アンテナの内部が放物線の用に半円を描いているところから、この名前がついた。放物線の焦点は光が集まる点としての性質を持っており、この原理を生かし、アンテナに届いた電波は、中央部に設置された受信機に集められる。
パラボラアンテナは電波指向性が高いため、アンテナを電波のくる方向へある程度正確に向ける必要がある。
UHFアンテナ
UHF(極超短波、Ultra High Frequency)を受信するためのアンテナ。UHFは周波数300MHz~3GHzまでの電波で、地デジ放送、携帯電話、無線LANなどの通信に使用されているが、テレビ放送に使用されているのは470~710MHzの帯域である。
地デジ放送を受信するために必須の装置である。その種類には、八木式アンテナ、平面アンテナ、室内アンテナがある。 設置するときには、受信電波の電界振動方向(偏波面)とアンテナの感度(動作利得)を確認しなければならない。