土圧のうち、土砂の崩壊を防ぐために設けられる擁壁が土から遠ざかるときに、自然に崩壊しようとして土が擁壁に与える圧力。これに対して擁壁が押したときに土の側から抵抗・反発するときの圧力は受働土圧という。
土圧
構造物が土から受ける圧力。土砂の崩壊を防ぐ擁壁や地下室の外壁などの壁が主に地中や地盤内で受ける土からの圧力のことをいう。
土の重力と、土砂の粒子が有する摩擦力などによって形成される。壁の変位(変形や移動)の態様により、壁が土から遠ざかっていくときに土が壁に与える「主働土圧」、逆に壁が土を押す場合に、この圧力に応じて土が押し返す力である「受働土圧」、静止している場合の「静止土圧」がある。
宅地造成等規制法の施行通達(国土交通省都市局長通達(2020(令和2)年9月7日最終改正))に基づく「宅地防災マニュアル」において、鉄筋コンクリート造等の擁壁の築造に際し、土圧を考慮することが定められている。
擁壁
崖を覆う人工の壁のこと。土圧を受け止め、土の崩壊を防止する設備である。主に、敷地と道路に高低差がある場合や、敷地の背後に崖がある場合に設置される。 擁壁は、単に崖を補強するものではなく、土砂の崩壊を防止することが重要な役割である。過大な基礎圧力、水位の上昇等が加わったときに、転倒・滑動せず、安定性を保つ性能を備えていなければならない。 擁壁の種類は、構造によって、重力式擁壁、半重力式擁壁、片持ち梁式擁壁、控え壁式擁壁、支え壁式擁壁、石積・ブロック積擁壁などに分類できる。 なお、建築基準法によって、高さが2mを超える擁壁を造る場合には、建築主事の建築確認を受ける必要がある(建築基準法第88条1項・同施行令第138条1項5号)。
受働土圧
壁が土から受ける土圧のうち、壁が土を押す方向に変位(変形や移動)した場合にこれに対抗して土が壁を押す土圧


