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プレカット(工法)
読み:ぷれかっと(こうほう)

主に木造建築物の部材を工場であらかじめ指定された寸法や形状に切断・加工する技術や工法。また、加工してから施工現場に持ち込むこと。

従来は、施工現場で加工することが一般的であったたが、これを工場で行なうことで、一括大量生産による経済性をはじめ、部材の品質を安定させるとともに、現場での加工作業や廃棄物処理作業の軽減および工期の短縮など工程の効率化が図られる。

現在ではむしろ主流となっており、(一社)全国木造住宅機械プレカット協会の調べによれば木造軸組工法の9割で採用されている。

CADComputer Aided Design)で設計された図面をもとにCAM(Computer Aided Manufacturing)で加工指示をしてプレカットするなど、本工法を採用することによって、設計・積算、部材の加工、現場への供給という一連のプロセスのDX化が進んでいる。

木造

建物の主要な部分を木材とした建築構造のこと。 木造の工法は、大きく分けて「在来工法」「伝統工法」「枠組壁工法」に分類されている。

木造軸組工法

在来工法ともいい、木造建築物の工法の一つ。 「在来工法」とは、「伝統工法」をベースとしながら、第二次大戦後の技術革新で新たに生まれた木造建築物の工法である。 この「在来工法」は、「木造軸組工法」「在来軸組工法」「在来木造」「木造軸組」などのさまざまな呼び方がされるが、その内容は基本的に同じである。 「在来工法」の特徴としては次のことが挙げられる。 1.鉄筋コンクリート製の「布基礎」(連続フーチング基礎)を採用し、土台と布基礎をアンカーボルトで緊結する。 2.筋かいを入れて、プレート等で止めつけることにより、軸組全体を安定させる。 3.壁材に構造用合板を採用する等により、壁に強度を与える。 4.その他、材の接合部(仕口)に多様な金物を用いて、軸組全体を補強する。 これらの工夫により構造的に強い木造建築が初めて可能となった。 ちなみに建築基準法では、木造建築物についてさまざまなルールを設けているが、これらのルールの前提として想定されているのはこの「在来工法」である。

CAD

コンピューターを使って設計すること。そのためのシステムを指す言葉でもある。英語のComputer Aided Design(コンピューター エイディッド デザイン)の略語。 建築の設計、複雑な機械のデザインなど、さまざまな分野で幅広く使われている。紙面に描いたり模型を実際に製作するよりも設計作業を容易に進めることができるほか、データの共有・管理の便に優れている。面的に設計する2次元CADと、立体的に設計する3次元CADに大別される。