南北、東西など相対する両方向にバルコニーがあること。一般のマンションではバルコニーの反対側が共用廊下であることが多いため、実現することは難しいが、日照や通風の面でメリットがある。
バルコニー
建物の上階の壁面から突き出した床の部分。英語のbalcony。通常、屋根がない。「露台」も同義。
マンションの場合、共用部分とみなされるので、各住戸の専有面積に算入されない。またマンションの各住戸の所有者は、バルコニーに物を置いて火災時の避難に支障をきたしてはならないとされている。
なお、建築基準において、バルコニーの外端からの距離が1mを超える内側部分は、建築面積に算入される。
マンション
日本におけるマンションは、一般的には、鉄骨コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造で、3階建て以上の分譲共同住宅・賃貸共同住宅を指している。ただし、賃貸共同住宅の場合にはPC造・重量鉄骨造であっても、マンションと呼ばれることがある。 本来、マンションは英語では「大邸宅」を指す。日本におけるマンションは、欧米では「アパートメント」と呼ばれている。
日照
太陽放射によって照らされること。太陽放射の効果には、光効果と熱効果があるが、日照は光効果に着目して言われることが多い。熱効果に着目するときには、一般に「日射」とされる。
住宅地の日照を保護するため、一定の地域については、日照時間を確保するための建築制限(日影規制)が適用される。また、建築設計においては、太陽放射の作用や影響を緩和・活用する必要があるが、そのための作業を「日照調整」と言う。
通風
風通し。窓を開けると、外から室内への気流(空気の流れ)が生じるが、通風はこの現象である。
自然換気は通風の風力による。また、空気は、放射エネルギーを伝達して室温や体感温度を調節し、振動を伝達して聴覚や皮膚感覚に作用するが、これらは、通風によって維持される。通風が阻害されると、空気がこもって息苦しさを感じることがある。