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地耐力
読み:ちたいりょく

地盤面に加えることができる荷重の限度。地耐力を超える荷重は、構造物の沈下や歪みを生じることから、直接基礎の建物を建築する場合には、重要な設計要素となる。また、地耐力によっては、杭基礎にする必要がある。

地耐力は、地盤の許容支持力と上部構造に有害な影響を与えない許容沈下量の小さい方で決まる。このとき、不同沈下の恐れにも注意しなければならない。

直接基礎

建物の荷重が、基礎を通じて直接的に地盤に伝達されるとき、この基礎を直接基礎という。 直接基礎には「独立基礎」「布基礎」「べた基礎」の3種類がある。

杭基礎

直接基礎では十分に建物を支持できない場合に用いられる基礎。 コンクリート製などの杭を打設して硬い地盤まで到達させ、その杭の上に建物の土台を築くものである。 また固い地盤がない場合には、杭自体の摩擦力で、建物全体の荷重を支える方法が取られる。

不同沈下

建物荷重や外力の作用によって、場所によりむらがある沈み方で地盤下に沈下する現象。 傾斜や地盤の状況、基礎の形状等が原因となり、地震時に軟化現象等を引き起こすことによって起きる。建築物の構造に障害を引き起こす可能性のある場合は、地盤改良、基礎形状の見直し等有効な対策を講じる必要がある。