住宅ローンの返済ができなくなること。ローンのリスクが顕在化し、家計が成り立たなくなることによって生じる。失業などによって返済金を賄えなくなる場合のほか、返済額の過多など元々のローン内容に無理があって返済不能になる場合がある。
住宅ローン破綻に陥ると、担保に供されている自宅が競売に付される場合があるなど大きな負担が生じ、家計の再編成等に迫られることになる。
住宅ローンは、借入金額が大きく、日常生活のなかで返済し続けなければならない借金であるから、その利用に当たっては、長期にわたって、毎月、相当額の金銭を返済する義務を負うことを確認し、それに伴う各種のリスクを慎重に検討する必要がある。
住宅ローン
個人に対する住宅資金の融資をいう。
主として民間の金融機関が担っているが、その円滑な実施などのため、(独)住宅金融支援機構(住宅金融公庫の廃止後、その機能の一部を引き継いだ組織)と連携することが多い。また、年金基金、共済組合などが融資する場合もある。
融資の期間、利率(固定金利か変動金利かを含めて)などの条件は、金融機関によって異なるほか、借入者の属性や状況等、金融機関との取引の状況に応じて多様である。その選択のために、借入と償還をさまざまにシュミレーションできるサービスも提供されている。
住宅ローンの実施に際しては、通常、融資対象となる住宅に担保権が設定されるほか、連帯保証人を求められることが多い。また、住宅販売会社が提携金融機関の融資を斡旋する場合もある(提携住宅ローン)。
なお、住宅ローンの負担軽減のための税制上の優遇措置(住宅ローン減税)があるほか、住宅ローン債権がSPCなどに譲渡され証券化される例も増えてきている。