入浴のための部屋。バスルーム(Bathroom)は、最低限の設備として、浴槽と給排水装置が必須である。通常は、シャワーや洗い場が設置されている。
湿気に対する備えが必要で、壁と床は防水施工とし、十分な換気を確保しなければならない。また、プライバシーの確保も重要である。
浴室の施工は、一般に、通常の室内工事と同様に設計・施工する方法で行われるが、設備、壁、床をモジュール化して生産し、組み立て方式で設置する方法(ユニットバス)もある。
なお、日本の一般住宅では浴室は入浴機能に特化した部屋であるが、浴室に洗面台やトイレを併せて設置し、身体を清潔に保つための機能を集約した部屋とする場合もある。
バスタブ
浴槽。英語のbathtub。もともと独立した家具であったが、最近はユニットバスに組み入れられている。
換気
建築基準法によれば、住宅の居室には、換気のために、窓その他の開口部を設けなければならない(建築基準法第28条2項)。 この住宅の換気のための開口部の面積は、居室の床面積の20分の1以上でなければならないとされている。 ふすま、障子などの常時開放できるもので仕切られた2つ以上の居室は、1つの居室とみなすこととされている(建築基準法第28条4項)。従って、1つの居室には必ず1つの窓が必要というわけではなく、障子で仕切られた2つの居室について1つの窓でもよいということになる。 なお、換気のための換気設備を有効に設けた場合には、上記のような広さの窓などを設ける必要はなくなる(建築基準法第28条2項但書)。
モジュール
建築生産における規格化・標準化を図るための基準寸法のこと。または、構成材のサイズを定めるために、ある法則で秩序立てられた寸法組織のこと。
一般的には尺である91cmを基本寸法とするが、最近は1mを基本寸法とするメーターモジュールが採用されるケースが増えている。
UB(ユニットバス)
槽、天井、壁、床などを工場で成形・製造し、現場で組み立てる方法で設置する浴室をいう。和製英語である。
部材がモジュール化されていて、工期が短く、防水性に優れ、品質が安定しているとされる。一方、サイズや素材の選択には限りがある。
なお、浴槽だけでなく、洗面台やトイレをセットにしたものもある。
洗面台
水を溜めて顔を洗うための容器(洗面ボウル)及び水栓金具が組み合わさった設備。通常、鏡なども組み込まれている。
洗面台は壁面等に固定された設備であって、洗面のための単独の容器(洗面器)のようには移動して使うことができない。
トイレ
便所。英語のtoiletを短縮した和製英語である。 洋式と和式に二大別できる。また、水洗式であるかどうかの区別もある。 洋式の水洗トイレの多くは、便器・便座・水タンクで構成されている。その種類としては、この三つを組み合わせた通常のトイレ、水タンクがなく水道に直結するタンクレストイレ、三つが一体となっているシャワートイレ一体型、水タンクをキャビネットに収めた収納一体型トイレなどがある。