75歳以上の年齢にある人。
75歳未満の人とは別に、独立した後期高齢者医療保険に加入することとされている。そして、後期高齢者の医療保険料の負担は、原則として年金からの特別徴収(天引き)となる。
年金
定期的に一定の金銭を給付する制度。給付される金銭をいうこともある。一般に、労働年齢のあいだに拠出し、高齢期に受給する形となっていて、給付期間は、有期の場合と終身の場合とがある。
政府が運営する年金には、「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」がある。これらは、公的年金とされ、該当者は必ず加入しなければならない。
国民年金は、日本に住んでいる20歳から60歳未満のすべての人が加入する年金で、本人が定額の年金保険料を納付し、原則として65歳から終身で年金が支給される。厚生年金は、一定の被雇用者がすべて加入する年金で、被雇用者および雇用者が、加入者の給与額の一定割合を年金保険料として折半で拠出し、原則として65歳から終身で年金が支給される。
公的年金以外の年金は、私的に運営する年金(私的年金)である。私的年金への加入は任意であり、運営形態もさまざまである。主なものとして、国民年金基金、確定給付型企業年金、確定拠出年金がある。
なお、年金受給権を相続または遺贈により取得した場合には、相続税または贈与税が課税される。